プレミアリーグ優勝経験のオーナーが死去
現地時間10月28日、プレミアリーグレスター・シティが、公式ホームページを通じてタイ人オーナーのヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏がヘリコプターの墜落事故で亡くなったことをアナウンスした。
現地27日に行なわれたプレミアリーグ第10節レスター対ウェストハムの試合後のことだった。レスター・シティのホームグラウンドであるキングパワー・スタジアムの駐車場に、ヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏が所有するヘリコプターが墜落。
事故直後は、レスター・シティも我々は警察や救急隊と協力し、キングパワー・スタジアムで起きた大事故の収拾にあたっている。この件に関しては、さらなる情報が分かり次第、更新する」とアナウンスしていた。
その後ヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏をはじめ、その娘、パイロットを含めた同乗者5名が帰らぬ人となったことが明らかとなった。
レスター・シティは、スリヴァッタナプラバ会長の死を受けてこのような声明文を発表。
「世界は偉大なる人を失った。彼は優しく、そして寛大だった。その人生は彼が家族に捧げた愛と、成功に導いた人々への愛で定義されていた。そしてレスターは彼のリーダーシップの下で家族となっていた。我々は彼の死を悲しんでいる。今は家族として、彼の遺産でもあるクラブへのビジョンと追及を維持する」
イングランド・プレミアリーグのオーナーというと、中国人や、アラブの石油王といったイメージが強い中、イの免税店を経営する「キングパワー」のCEOということで、異質な存在だったヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ会長。
2010年に200億円以上をねんしゅつしてレスター・シティを買収すると、翌年2月にクラブの会長に就任。2015-16シーズンには、「ミラクルレスター」として今なお語り継がれる伝説のシーズンを過ごした。
レスター・シティが優勝したシーズンだけでなく、その後のシーズンで中位に戻ってからもかなりの頻度でスタンドに訪れ、ゴールが決まるといつも本当に嬉しそうだったスリヴァッタナプラバ会長。
きっとレスターの選手もサポーターもスタッフも会長に感謝してることだろう。